第11回 徳間文庫大賞
2025

今年で11回目となる2025年の徳間文庫大賞は『雪のなまえ』(村山由佳/著)が受賞!
目利き書店員さんが、いまもっとも売りたい徳間文庫を選ぶ徳間文庫大賞、注目必至の作品です。

『雪のなまえ』
村山由佳/著

くわしく見る

©露木聡子

受賞コメント

『雪のなまえ』は、もとは「日本農業新聞」の連載小説として生まれました。
毎日、大地を相手にする仕事へと出かけてゆく読者さんたちに、また明日の朝が楽しみになるようなひとときを届けたくて書き綴った物語です。
国が〈農〉を大切にしなくなっている今だからこそなおさら、この作品で素晴らしい賞を頂けたことが嬉しくてなりません。
小学生の雪乃が、大自然と人に揉まれてつかみとった〈ほんとうのこと〉。あらためて、多くの皆さんのもとへ届きますように。

選評

  • ときわ書房本店 宇田川拓也さん

    第7章のラストで頬が濡れに濡れた。
    本作に込められた優しさは、多くのひとに必要とされるものと断言!!

  • 八重洲ブックセンター京急百貨店上大岡店 狩野大樹さん

    色々つまっている作品。家族とは、社会とは、農業とは、いじめとは。読んでいてすごく心をうたれました。紹介していただき感謝です。彼らのこの後も気になります。

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徳間文庫大賞 とは

2015年、書店員を中心に徳間文庫大賞実行委員会を創設。優れた小説を発表する作家を奨励し、
毎年刊行された徳間文庫の中から、優れた作品に贈呈される。