『国道食堂 1st season』
小路幸也/著
神奈川県の小田原から山梨県の甲府へ向かう国道沿いにある通称「国道食堂」。ドライブインというより、大衆食堂という感じだからか、そう呼ばれている。店の中にはなんとプロレスのリングがある。店主が元プロレスラーだからだ。この店のメニューは、唐揚げや餃子カレー、どれも素晴らしく美味い。近隣だけでなく、遠くからも客が来る。なかには、ちょっとワケありな客もいて……。田舎の食堂を舞台に、そこに集う人々の様々なドラマを描く、心温まる作品。
北海道生まれ。北海道在住。 札幌の広告製作会社にライター、エディター、プランナーとして勤務。退社後執筆活動へ。メフィスト賞を受賞した『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』でデビュー。 主な作品に、『東京バンドワゴン』『花咲小路』『マイ・ディア・ポリスマン』などのシリーズがある。
受賞コメント
『国道食堂』は「男たちの物語を」という打ち合わせで、ふっと浮かんできたのが〈リングのある食堂〉です。
そこで物語が全部出来上がりました。愉しんでもらえてこんな嬉しいことはありません。ありがとうございました。
選評
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ときわ書房本店 宇田川拓也さん
これぞ手練れの技というべき一冊
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八重洲ブックセンター京急百貨店上大岡店 狩野大樹さん
小説の醍醐味がある。感動というよりドキドキしてしまった。
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有隣堂 出版部 加藤ルカさん
こんなに続編が気になる作品はそうそうない!
『月はまた昇る』
成田名璃子/著
孤独と不安をシェアしたい人、この指止まれ!息子の保育園が見つからない会社員、娘の保育園の方針が合わない契約社員、保育園で働きたい専業主婦、保育園に落ちた仲間同士、人生をかけたプロジェクトがはじまった。
Ⓒ大泉美佳
1975年青森県生まれ。東京外国語大学卒業。『月だけが、私のしていることを見おろしていた。』で電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞し作家デビュー。シリーズに『東京すみっこごはん』『今日は心のおそうじ日和』がある。著書に『ベンチウォーマーズ』『ハレのヒ食堂の朝ごはん』『坊さんのくるぶし 鎌倉三光寺の諸行無常な日常』『世はすべて美しい織物』『時かけラジオ 鎌倉なみおとFMの奇跡』『いつかみんなGを殺す』などがある。
受賞コメント
この度は栄えある賞をいただき、とても光栄ですし、感謝の気持ちでいっぱいです。どうかこの機会に、たくさんの方に楽しんでいただけますように。誰もが、自分のなかの勇敢な自分と再会できますように。
選評
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ときわ書房本店 宇田川拓也さん
題材の鮮度、人物造形、胸のすく展開、全てが素晴らしい
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八重洲ブックセンター京急百貨店上大岡店 狩野大樹さん
希望があります。単行本時から推している作品です。
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有隣堂 出版部 加藤ルカさん
「保活」から「起業へ」と現実でもありそうなエピソードがおもしろかった。